最初に 野村四郎・野村萬斎の「翁」が演能される。
野村四郎が舞う間に待機している 野村萬斎の張り詰めた顔が凄かった。
野村萬斎の舞では、足をつく際(踏み鳴らす以外)余計な音がしない事と、腕に震えがでないことに、訓練された肉体の凄さを感じる。
靴下はくのに片足上げる際にも震えが生じる自分とは大違いである。
次に演じられた狂言「法師ヶ母」は、酒の失言で狂奔する夫の役を野村万作が勤める。
出鼻の酔った笑顔と、酔いが冷めた顔のギャップが面白かった。
牛若丸の活躍を題材にした「烏帽子折」は、能・狂言を見慣れない自分にとっては『烏帽子』を授かる部分は正直ダルく眠気と戦った。
後半の盗賊との戦いは、派手な被り物の登場する大立ち回り。
牛若丸を勤めた子方の武富昌太郎はとてもりりしく勤め上げており、見ていて好ましく感じた。
いゃぁ…能で切られて背中から倒れる演者が続出するような作品がある事をしらなかったので 楽しめた。
といったわけで、今日のお出がけ話は終了。