2012年09月09日

LS(エルエス) 1/1「ロング ルガー8in 砲兵モデル」について その3「雑記&コネタ」…(モデルガン・LS・プラモデル 2012.09.09)

LS ロングルガー(下)とHWS ボーチャー土(上) Doburoku-TAO

画像…ハードフォードの「ボーチャード」(上)とLS「 ロングルガー」完成品(下)を…

 LS1/1「ロング ルガー8in 砲兵モデル」を完成させたことで 気がついた点を

◎LSの「ルガー」はショートリコイル&ロック機構は再現されているか…?

LS のルガーはボルトロックが再現されている Doburoku-TAOボルトのロックはフレーム傾斜で解除される Doburoku-TAO
上左画像… LS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」のバレルをはずし 棒(銃口側から)フレームに組み込まれたボルトを押してみる。 
…この状態ではボルトは トグル&ボルトの軸配置からロックされていることがわかる。

右画像… LS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」のボルト&トグルのロックが解除された状態を側面から見る
…バレル&フレームが後退することでボルト&トグルのロックが解除された事がわかる(逆三角形の軸配置によるバランスを崩した)

 「ルガー」という銃の特徴であるトグルアクションに興味がある人ならば気になる点が、LSの「ルガー」はショートリコイル&ロック機構は再現されいるかどうかだろう?
結論から言えば LSの「ルガー」はショートリコイル&ロック機構を模型として上手に再現していると思う。

 確認のため 一度ばらして、フレーム部にボルト&トグルを組み込み物で試して見た(上左画像を参照)。
やり方は簡単でLS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」のバレルをはずし 棒で(銃口側から)フレームに組み込まれたボルトを押してみただけ。 バレル&ボルトはこのままでは動かない。このことから、ボルトは(トグル&ボルトの軸配置が逆三角形)となりロックされていることがわかる。
 このボルト&トグルによるロックは、フレーム&ボルト・トグルは後退し、トグルがグリップフレームの傾斜でボルトのロックが外れている事がわかる(トグル&ボルトの軸配置が逆三角形が崩される)。
 じっさい組みあがった物を動作させる際は指でトグルを持ち上げているので、ショートリコイル再現によるボルトロック機構はズルして解除している。まぁおかげで塗装がはがれないのだが…(笑

◎LS「ルガー」で省略された機構について。
ファイヤーリングピンを押し下げるボルトのカム機構は再現されいない Doburoku-TAO 左画像…トグルが起き上がった際ファイヤーリングピンを下げる ボルトのカム(突起)が再現されていない。

Doburoku-TAOが気がついた、LSの「ルガー」で省略された機構は次の5点。
 1、組み立て後、ボルトとファイヤーリングピンの分解
 2、ボルトオープンラッチ機構
 3、トグルが起き上がった際ファイヤーリングピンを下げる ボルトのカムの再現(左の画像参照)。
 4、ディスコネクター機構
 5、セフティー

1、「組み立て後、ボルトとファイヤーリングピンの分解」の再現
 これはボルトのサイズ(部品の接着面)とを思えば、分解可能な部品構成ではコッキング状態で圧縮された「ファイヤーリングピンスプリング」のテンションを受けながら形状を保持し続けるのは難しいだろう。この省略は設計者によるプラモデルという製品を踏まえた選択だと思う。

2、「ボルトオープンラッチ機構」の再現
 この場合、限られた寸法に収められた部品は組み立て・動作調整(マガジンとボルトの関係)に、擦りあわせを含め手間を要求される。この省略は設計者によるプラモデルという製品を踏まえた選択だと思う。

3、「トグルが起き上がった際「ファイヤーリングピン」を後退() ボルトのカムの再現
 これは1、「組み立て後、ボルトとファイヤーリングピンの分解」の再現が省略された理由と同じだろう。まず圧縮されたファイヤーリングピンスプリングのテンションにカムの部品形状維持が難しい。この部分の変形は完成後の動作にも影響する。またこの部位を再現した場合、寸法的に厳しいボルトの肉厚を削る事になる。
この省略もプラモデルという製品を踏まえた設計者による選択だと思う。

4、ディスコネクター機構
 実物のシーアーバーは4つのパーツ
 ⅰ、シアーバー
 ⅱ、シアーバープランシャー
 ⅲ、シアーバープランシャースプリング
 ⅳ、シアーバープランシャーピン
で構成されている。
 ルガーのディスコネクター機構は、「シアーバー」に組みこまれた、「トリガーレバー」と接触する「シアーバープランシャー」が前後(銃口方向に)することで機能する。
このLSでの機構省略を検証するにあたり 実銃の「シアーバー」と「シアーバープランシャー」の動作を追ってみよう。
 
①ボルト閉鎖・コッキング状態で引き金が引かれ、「トリガーバー」が反時計方向に回転(銃口側正面から見て)

②「トリガーバー」の回転でフレームの「シアーバー」全体が押されフレームを支点に時計方向に回転(銃口方向を左にし上面からみて)

③「シアー」と「ファイヤーリングピン」の接続が解除され「ファイヤーリングピン」が前進。

④弾丸発射され、「バレル&フレーム」は後退開始。これに伴い「シアーバー」も後方へ移動。「シアー」とトリガーバーとの接触が絶たれる。

⑤指に力のかかった「トリガーバー」は 「シアーバー」が移動し空いた空間へもぐりこむよう時計方向に回転する(銃口側正面から見て)

⑥「トグル」が戻り始めるとともに「バレル&フレーム」は前進開始。

⑦「シアーバー」が前進しても「トリガーバー」が前進を妨げる形になっている。「トリガーバー」側面に接触した「シアーバープランシャー」は「シアーバースプリング」を圧縮しながら「シアーバー」に潜り込む。これで「トリガー」引かれたままの状態でも、「シアーバー」はフレームを支点に反時計方向に回転(銃口方向を左にし上面からみて)し「ファイヤーリングピン」をコッキングする。(ディスコネクト機能)

⑧「トリガー」から指が離される事で、「トリガーバー」が時計方向に回転(銃口側正面から見て)し隙間ができる。
「シアーバープランシャー」は「シアーバースプリング」によって「シアーバー」から飛び出す。これで射撃準備態勢に…。

「シアーバープランシャーピン」は弾丸発射され、「バレル&フレーム」は後退開始する際 射手がトリガーから指を話していても「シアーバープランシャー」は飛び出しすぎてしまわないよう「シアーバープランシャー」の動きを制限するため組まれたパーツ。

長々と書いたが、これで「シアーバー」に組み込まれた部品で「ディスコネクター」機能していることが分かるかと…
さて、これを模型に組み込むとすると、3mm角棒のような「シアーバー」に強度のみならず精度も求められ「ディスコネクター」機能を仕込む事がいかに難しいか想像できるかと。
この省略も LSの「ルガー」の製品化された時代のモデルガンさえ手動動作の「スタンダード」仕様が主流だった事もあるが、「ディスコネクター」機能の省略はプラモデルという製品を踏まえた設計者による選択だと思う。

5、セフティー
  ルガーのセフテイーは「シアーバー」をフレームを支点に時計方向に回転(銃口方向を左にし上面からみて)する事を「セフティーバー」で押さえてロックするという単純機構。この事からLS 「ルガー」のユーザーの多くが「なぜ再現していない」か疑問に思っている事だろうと思う。
 今回セフティを再現して分かった事は「セフティー ON状態」で引き金を引く事で 「トリガーバー」「シアーバー」に負担を与えるか。ましてや「ボルトのカム」が再現されていないことで「ファイヤーリングピン」をコッキング状態にする際「シアーバー」には負担がかかっている。
 実際今回の組み立てにあたり「L字型」の「トリガーバー」の強度確保は苦労した。「トリガーバー」は形状・寸法・材質面でも強度がなく、動作チェックを繰り返している最中によく変形した。対応として、パーツ内部にはピアノ線を埋め込んでいる(金属製パーツへの換装が強度的には理想だが…)。

 ここで話が実銃の「P-08」の話になるが、写真をみると「シアーバー」「セフティーバー」「トリガープレート」に同じ番号の刻印が打ち込まれている物が多い。これは実銃でも部品間の擦り合わせ調整が多く、部品の交換性の低さの現われでは?
 ショートリコイルの再現等、本製品の仕様を思えば、本製品の設計者は「実銃のセフティー機能」を理解している事は想像できる。
 これらの事からLS 「ルガー」本の「ディスコネクター」機能の省略は、関連部品の調整の微妙を踏まえた設計者による選択だと思う。

◎ MGCの板ストックを取り付けた際…
LS ロングルガー8inにMGCのストックを着けた Doburoku-TAOLS ロングルガー にMGC板ストックをつけた状態でもマガジンは抜ける Doburoku-TAO

上左画像… LS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」にMGC ルガー用(金属・ABS 兼用)板ストックを装着してみる。
上右画像… LS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」にMGC ルガー用板ストックを装着した状態でも マガジンの脱着は出来る。

 以前画像で紹介したが、LS(エルエス)「ロング ルガー8in 砲兵モデル」にMGC ルガー用(金属・ABS 兼用)板ストックを 無加工で装着はできる(上左画像参照)と紹介した。
ところでネット上ではマガジンの「脱着画不可能に…」といわれているが、少なくとも手持ち「板ストック」では 多少抜きつらいが問題ない(上右画像参照)。

◎箱絵の小ネタ…(笑

LS ロングルガー 外箱 Doburoku-TAO

トリガーの形状に注目。妙に細くて前方に出過ぎに見える。
これはマルシンが販売していた(旧 中田商店 製品) 指アクションのルガーをモデルに箱絵が描かれたからではないだろうか?
Doburoku-TAOの手持ちにマルシン(旧 中田商店)の指アクション「ルガー」はないので比較はできないが、そう思って箱絵のみならずLSの完成品を眺めているとロングバレル周辺(特にサイト基部)のラインが似通っているような…(笑

 さて。これにてひとまずLSの「ロング ルガー8in 砲兵モデル」については終了。
思えば この模型を「ひかり模型」(大阪 此花区 四貫島)で初めて買ってから上手にくみ上げられなかったのが小学生のころの話。
かれこれ35年前の不満や希望が、今年になって2個目で無事くみ上げた事でやっとひとまず解消されたわけだ…(笑
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