2012年08月02日

最近の散財 手持ち「ボチャード自動拳銃」ハードフォード モデルガン&頑(癌)住吉レジン製…(2012.08.02 モデルガン・散財・模型 2012.08.05追記)

ボチャード比較 頑住吉(上)とHWS(下) Doburoku-TAO
上画像… 手持ちボーチャード 比較 ハードフォード製品(下)と頑(癌)住吉 製品(上)

 先月28日土曜日(7月28日)は出勤だったこともあり、楽しみにしていた床井雅美さんの講習会を聞くための東京行きが果たせなかった。
といった訳で、気分転換もかねハードフォードのモデルガン「ボーチャード自動拳銃」を購入しておいた。

ところで某巨大掲示板では CAW製品を盲目的に信奉する者がいるようで、ハードフォード製品のサイズが小さく「ボーチャード自動拳銃」の正しいサイズの製品はCAWだけだと宣伝に忙しいようだ…。
 それらハードフォード製品への中傷的かきこみには「頑(癌)住吉製品よりも一回りも小さい」との書き込みもあり、気になったので手持ち頑(癌)住吉 製品もひっぱり出して見比べた。

モデルガン ボチャード HWSと頑住吉(HWSケース入) Doburoku-TAO
上画像… 手持ちボーチャード 比較 ハードフォード製品と頑(癌)住吉 製品。

 ハードフォード製品付属ケースに頑(癌)住吉の銃本体と付属ストックを入れてみた。難なく収まる(マガジンボトムの形状の違いから多少はひっかかる この件については後ほど)
 まず上の画像を見てもらえばわかるが、ハードフォード製品が一回り小さいという書き込みはがおかしい事がわかる。
両者を見比べて目立って違うのは…

 1,「トリガーガード周辺の形状」
 2,「マガジンボトムの形状の違い」
 3,「リコイルスプリングカバーの形状」
 4,「グリップの前後の幅」
 5,「バレルのテーパー」

「SMALL ARMS PROFILE 3」掲載 ルドウイック社製品 Doburoku-TAO資料コレクション「SMALL ARAMS PROFILE」3ごう Doburoku-TAO

上画像…「SMALL ARMS PROFILE 3」掲載 ルドウイック・ローべ社製品


左画像… 手持ち「SMALL ARMS PROFILE 3」ルガー編


まず1の「トリガーガード周辺の形状が違う」のはハードフォード製品が DWM社に吸収される前のルドウイック・ローべ社製品をモデルアップしたから。
ちなみに2.「マガジンボトムの形状」3,「リコイルスプリングカバーの形状」も手持ち資料本「SMALL ARMS PROFILE 3」の写真から、ハードフォードがモデルアップした形状の製品が存在することがわかる。

ところで 4,「グリップの前後の幅 の違い」について。
ハードフォードのグリップ幅が狭いという疑問については…

マガジン比較 頑住吉HWS Doburoku-TAOダミー2種(7.62トカレフ 30モーゼル)と頑住吉とHWSカート Doburoku-TAO

上左画像…マガジン比較 ハードフォード(右) 頑(癌)住吉 (左)。頑住吉製品は確かに一回り大きいが…
上右画像… カートリッジ比較 左から 7.62トカレフ(中国製 ダミー)・30モーゼル(ダミー)・頑(癌)住吉(レジン)・
ハードフォード(ハードフォード 弾頭部がねじ式で取り外せる)

 両者のマガジンを比較すると確かに頑住吉製はハードフォード製よりも一回り大きい(上右画像参照)。ところがハードフォードのカートリッジを、サイズが近い 7.62トカレフや30モーゼルのダミーカートと比較すると…(上右画像参照)ハードフォードの付属カートリッジが極端に小さい訳ではないことがわかる。カートリッジのサイズを気にするのは それが数値を割り出すゲージとして使えるからだったりする。
またこれらのことから頑住吉製品のダミーマガジンが一回り大きい事がわかる。

では何故 頑住吉製品は大きいマガジンとなったのだろうか?
 その理由は頑住吉製品が、「バレル内のスプリングを使い チャンバー内のダミーカートを排夾する」という「擬似ショートリコイルの仕組み」を持つから。
 頑住吉製品の場合、バレル内のスプリングの圧で後退しようとするボルトを固定するシアーの仕組みを追加する必要があり その機構を仕組む空間が必要であったから。
 この仕掛けを仕組む関係上 頑住吉はグリップの前後幅をアレンジする必要があり、ダミーのマガジンもそのアレンジにあわせて大きくする必要があったからだろう。

 また5「,バレルのテーパーの違い」 は頑住吉製品がバレル内にスプリングを仕込む必要から レジン製バレルの強度確保をかねパイプが組みこまれているから。
このためバレルのテーパーは緩くならざる得なかっただけではないのか…

 細かいことをつついたが、そもそも手持ち書籍でみると実銃の計測データー自体 「DWM」製品か「ルドウイック・ローべ」製品のどちらを測ったかわからない(記述がない)
ましてや現在のような自動工作機器がない時代の製品だということを思えば、製品ごとや製造時期違いで数ミリのばらつきは当然あるとおもう。
カートリッジの寸法も含め、資料のデーターの吟味もせず批判をすることがいかに滑稽か。

 模型としてボーチャードの機構・構造を「ルドウイック・ローべ」社版で再現したハードフォード社製品。
模型独自の機構とはいえ、ボーチャ-ドの動きを「DWM」社版で再現した頑(癌)住吉製品。
この両製品を入手した現在、ボーチャードについては もはやDoburoku-TAOには正確なサイズが売りであっても、価格を思えば「DWM」社版のCAW製にはもう魅力感じないのが本音だったりする。なんせ限られた予算 ハードフォード製品の別売りパーツを揃える方が面白そうだ。。

 最後はお約束の手持ちルガーモデルガンと…
HWS ボチャードとMGC P-08 Doburoku-TAO
画像… ハードフォード ボーチャードとMGC P-08

といったわけで 毎度の持ち物自慢終了。

2012.08.05 追記

追記…1

ところでハードフォード製品が縮小モデルと断言する者には マガジンの寸法違いの証拠として、30モーゼル弾が入らない点を指摘しているが…

HWSマガジンに30モーゼル(ダミー)を詰める Doburoku-TAOHWSマガジンにトカレフ(ダミー)を詰める Doburoku-TAO

上画像左… ハードフォードのマガジンに30モーゼル(7.63モーゼル)のダミーカートを詰めてみる。
上画像左… ハードフォードのマガジンにトカレフ弾(7.62㎜)のダミーカートを詰めてみる。

 検証をかねて ハードフォードマガジンにケースの寸法が近い7.62トカレフや30モーゼルのダミーカートを詰めてみる。
7.62トカレフや30モーゼルブレットが ボーチャード弾よりも長いため一発しかマガジンに装填できない。が、ケース寸法が近いだけあってマガジンには一応1発は収まる。
 手持ちの書籍資料にもボーチャ―ドの使用するケースのサイズが30モーゼルや7.62トカレフと近いとの記述はあるが、ボーチャード弾とのサイズを詳細に比較して検証している例は見つけられなかった。そこで詳しい資料はないかと手持ち書籍を漁ってみると…

手持ち書籍 学研「ドイツ軍用銃 パーフェクトガイド」Doburoku-TAO 左画像…「ドイツ軍用銃 パーフェクトガイド」(学研 2007年発行)

「ドイツ軍用銃 パーフェクトガイド」(学研 2007年発行)掲載の一記事 頑住吉 著「世界のスタンダード 9mmパラベラムの真実」の図「9㎜自動拳銃弾開発の流れ」でやっとボーチャード弾についての寸法記述が見つかった。

○7.85㎜ ボーチャード弾     
 ケース長 24.8㎜ 弾頭重量85グレイン
○7.63㎜ モーゼル(30モーゼル)弾
 ケース長 25.4㎜ 弾頭重量86グレイン 

 この寸法データーからわかることは7.63㎜ モーゼル弾の弾頭部は径が小さくなったことと弾頭重量が増加したことから7.85㎜ ボーチャード弾よりもどうしても弾頭部が長くなること。

従って ケース径が近くても30モーゼル弾はケースと弾頭部の両者の寸法が大きいこともあり、どうしてもボーチャード弾より数㎜長くなる。
これらのことからも30モーゼル弾のダミーカートだけに注目し ハードフォード製品を批判するのはあまりにも軽率だと思う。

追記…2
頑住吉ボーチャード ボルトopen状態Doburoku-TAO
左画像…頑住吉製 ボーチャードをボルトOPEN状態にし、上から覗く。

 頑住吉製 ボーチャードをボルトOPEN状態にし、上から覗くとわかりやすいが トリガーから伸びたバーが 擬似ショートリコイルを作動させるシアーに繋がっている。
この構造のため 頑(頑)住吉製品のマガジンにはカートリッジが一発も詰められない(この製品以前の擬似ブローバック製品などには一発は詰めれるようになっていたものが多い)。
この記事へのコメント
興味深い考察ですね。
私も、HWSボーチャード買いました。木製付きケース付きでかなりのお得感があります。もちろんフルセット揃えます。CAWも買うつもりですが・・・・(笑)

ローベ社について、一つだけ間違いを指摘しておくと・・・
DWM社というのは、ローベ社が弾薬製造所を吸収合併して創設した会社で、DWM社が先にあって吸収されたわけではありません。
ローベ社は、1887年からモーゼル社、1893年からFN社の筆頭株主で両社の経営権を持つ複合企業で、DWM社はその延長でした。
しかし、ユダヤ系企業だったため、1928年には、ナチ信奉者のギュンター・クヴァントに乗っ取られました。

ちなみに、ドイツ語発音では、ルードウィックではなく、ルートヴィッヒ・ローベ社が正しいと思います。
Posted by Schutze at 2012年08月07日 17:39
Schutze様 

 コメント有難うございます。

 ローべー社とDWM社の関係を教えていただき有難うございます。
ボーチャードについて書かれた書籍で記述がすっきりしていないはの両社の関係が書かれていない事からだと理解できました。
また モーゼル社との関係があればその後の9mmパラベラムと続く開発系譜も納得できます。(ゲーリングが株を大量に持っていた理由など…

ところで まだ計算はしていませんが 30モーゼル弾およびボーチャード弾のブレットの大きさについてですが 両者の口径とブレット重量はわかっている事から 両社の弾頭の長さの差のおおよその計算はできそうです。

鉛の比重と重量からそれぞれの弾等の体積を割り出します。
わり出したそれぞれの弾頭の体積を口径の円面積で割ってやるのです。

これはそれぞれの弾頭重量と同じ円筒の長さですか、両者の差がおおよその弾頭部の長さの差になるかと…もっとも特殊な断面ならば当てはまりませんが…

書き込み有難うございました。




 
Posted by Doburoku-TAO at 2012年08月07日 20:00
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