2010年08月10日

「オークション」落札 原型・販売 不明 レジン製キット「映画『ザ・シークレット・サービス』(原題"IN THE LION OF FIRE" 1993年米国 作品)の樹脂製手製拳銃」 その3 この銃へのつっこみ編 …(模型、モデルガン、散財 2010.08.10)

映画「シークレット・サービス」で使われる「暗殺用自作拳銃」レジン製キット(右 塗装済)と、頑(癌)住吉 原型製作 レジン

画像…映画「シークレット・サービス」で使われる「暗殺用自作拳銃」レジン製キット(右 塗装済)と、頑(癌)住吉 原型製作 レジン製キット「キング コブラ」(左側 塗装済)

 映画『ザ・シークレット・サービス』(原題"IN THE LION OF FIRE” 1993年米国 作品 主演 クリント・イーストウッド・監督 ウルフゼン・ペーターゼン )で元CIA 暗殺者 ミッチ(ジョン・マルコヴイッチ)が劇中で製作し用いた樹脂性の組み立て式拳銃のレジン製模型ネタの続きとして今回は「この銃そのもの」について。

このキットを組み立てて気がついたこの銃の問題点は…

問題点その1…その「撃発機構」と「材質」の関係。

この銃は、中で「金属探知機の検査を潜りぬける」為 、劇中で確認できる金属製の部品は「メインスプリング」と「カートリッジしかない」。
まぁ 劇中でわざわざこれら金属部品を持ち込む為の偽装を丹念に写しているので、この2種類の部品のみが金属パーツなのだろう。
となると「撃針」を含む他の部品は樹脂製となる。
ここで気になるのは 「撃針部品その物の重さ」である。「カートリッジ」を撃発させるには「カートリッジのプライマー」を叩かなければならないので、樹脂製の「撃針」を採用する以上「メインスプリング」は「通常の銃器の金属製撃針」を強くしなければいけない。その結果としてこの銃には「機構的」にさまざまな制約が生じてくる。

制約その1 『隠匿製を重視した 設計とコッキングレバーのデザインの為 コッキング時の操作性(再射撃も考慮)を思えば メインスプリングは極端に強くできない』
制約その2 『樹脂製の撃針をコッキングの際 金属性部品を使わないので「シアー」にあたる部位に与える負担を思えば メインスプリングは極端に強くできない』

今回このキットを作るにあたり、劇中プロップの詳しい構造がわからず
「コッキングノブ部品が沈み込フレームに保持され 撃針部品をコッキングする方式」
で作った。
が、劇中に登場したプロップがどのような撃発機構形式であれこの銃は コッキング時の操作性を重視すればするほど、
『「樹脂製部品のみで構成される」事を思えば 自然と「メインスプリング」の強さは制約を受ける』
ということにはかわりはない。
また、
『「カートリッジ」を撃発させるには「カートリッジのプライマー」を叩かなければならない』
という 銃の撃発機構の構造から
『コッッキング時の操作性を重視すると 発火性能が落ちる』
という ジレンマに陥る事になる。

問題点その2…バレルとチャンバー

銃の発射時に発生する圧力は瞬間的にt単位となる。2液混合樹脂の手流し作業で素材ブロックとして均質な強度を持つブロックが作れるか という素材面での問題がある。
確かに実銃には撃発時のガス圧を逃がす方法として バレル径を大きくしガス圧を弾とバレルの隙間から前方へ逃がすという方法があるが(H&K VP-70のポリゴナルバレル)…。
だが樹脂製のこの銃の場合、劇中の画像にはバレルにライフリングが彫られた様子がない。
なので ガスをバレル前方に逃がした場合、打ち出した弾丸はライフリングの回転が与えられてないので命中精度が悪いところへ、バレルとカートリッジとの隙間を流れるガスで予測不能の横転を起こしかねず なお命中精度を悪くしてしまう
実銃の散弾銃の「スラグ弾」のように「弾の表面その物を加工」し、「加工された弾丸がライフリングのないバレル内を進みながら回転する」ようなアイディアもある事にはある。だが残念ながら劇中に登場するカートリッジにはそのような加工の跡はなかった。
(まぁ ケースに隠れた弾丸底部に「隠れている」とか「サーボでカバーされた有翼」とか 都合のよさそうな解釈も出来なくはないが…(笑 )

問題点その3…そして形状

実はこれが最初の画像に頑(癌)住吉氏の原型製作 レジン製品を並べた理由。「ピストル型」にコダワル必要があるのか?
劇中でのこの銃の目的を思えば「キングコブラ」のような形状で。TVのリモコンを差し出すように狙いをつけた方が目的を達しやすいと思うのだが…

と、ここまで ない知恵絞ってこの銃(映画「シークレット・サービス」で使われる 暗殺用自作拳銃)の「粗探し」をしたわけだが、はっきりいって長々と書いた内容はある事を考えた場合そんな「あげつらうような問題」ではなくなる。
つまり、
『映画「シークレット・サービス」の劇中での この自作拳銃の役どころ』は何なのか?
だ、ようはこの銃は 
「探知機にひっかからないビックリ銃」であり「製作者の異常な執念」を表す象徴なのだと思う。
だから、劇中のこの銃は
「バーニアを多く並べて高機動」「変形しバー二アを一方向へ揃えて高速形態」と説明する記号だらけのリアル称する「ロボット兵器」
と変わらない
『実用度と実現度など考慮せずに「暗殺専用特殊銃」という役目を劇中で果たせばいいだけの存在(記号)』
だと思う。
そして わざわざ秘匿用の非効率なピストル型なのも「映画を見ている観客へのサービス」なのだと思う。
だから、間違えても
『よい子はこの銃をまねて実銃をつくるような真似は怪我するだけだからしてはいけない』
と思うよ。

ところで、今回組み立てて偶然だが 「グリップ」部を前(銃口側)に移動する事で「安全装置」として機能する事(「引きかね」を引いても 「コッキングノブ」を押し上げる事がない)がわかった。

映画「シークレット・サービス」で使われる 暗殺用自作拳銃 レジン製  安全装置 解除状態Doburoku-TAO映画「シークレット・サービス」で使われる 暗殺用自作拳銃 レジン製 射撃状態Doburoku-TAO

左画像… 安全装置 解除状態(未塗装状態)
右画像… 安全装置 ON状態…グリップ部が前進している(未塗装状態)

ここで「グリップ」部の「引き金」に挟まれる部分が「いちだん飛び出している形状」なのは、
『コッキングした状態で「引き金」に触れる事なく 「グリップ部」を後退させ安全装置を解除する為かもしれない』
と思ったが…
なんせ劇中での描写もなければ、プロップの機構も判らないとあっては すべては想像の域をでない話だったりする。

まぁ 実際のプロップはどうあれ、「なんか得した気分」だからいいか…といったところで持ち物自慢終了…(笑

追記…塗装はクレオスの「つや消し白」「ウッドブラウン」「黄色」の混色のふきつけ塗装だったりする。

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