



1990年代末「ワンダーフェスティバル」に参加していたころ、LS「ディティクティブ」をちまちま加工したもの。
バレルはジャンクボックスに転がっていた 東京マルイの「M712 」を加工して作った。
この製品トリガー周りの構造は実物にかなり近いが、材質などの制約で組み立てにはすりあわせと調整が必要だったりする。
画像(下 左側 参照)を見てもらえばわかるが、分解できないつくりのシアー部を分解できるようにしたり、ハンドにプラ材を貼ることで 遊びを少なくしたりと ちまちま手は加えている。
ちなみに、ネットではシングルアクションが省略云々と公言されている方もいるようだが、画像(下 右側)の様に、ちゃんとシングルアクションは可能な設計である(要 調整だが…(笑)。
Doburoku-TAOは当時悩んだ挙句、まずダブルアクションに絞って動作調整後、ハンマー下部のトリガーと噛み合う位置を一度削り落とした上で、手持ちの国際製の「(旧)ABS コルトパイソン」をばらして形状と位置関係をコピーした。


ところで、このLS製品フレームはタナカやHobbyFIXと違い画像(下左画像参照)のように短いVerだったりする。
タナカの自主規制カートリッジタイプのガスガングリップと交換しようとしたが、残念ながらラインが微妙に違い、無加工では装着できない。
フレームの話しで面白いのは、この製品を「動かない」云々という記述はまだ見かけるが、生産時期によってかフレーム表面の肝心の部位(下右画像のペン先)が省略されていることへの指摘が無いこと(後日 オークションで譲ってもらった末期生産ロットらしきものには突起は存在する)。
このフレームの部位が無いと、シリンダーをフレームから出してエジェクターを作動させると、シリンダー毎後ろに下がってしまい、エジェクターの意味が無くなる肝心な部位なのだが…。
手持ちの「M-29」「パイソン」は未開封なのでまだ確認してない。
この製品が、70年代の製品らともかく、2代目「P-38」や「オートマグ」を送り出し「M16」を出す直前の製品なだけに、こういった部位の詰めの甘さが不思議に思える。
ちなみに 一緒に写っているランナー付のパーツはもう一組持っている「未組み立て」の物のだったりする。


Doburoku-TAOの手持ちは初回生産品では無いようで、組み立て説明図の部品図には記載されていない追加パーツと工作の説明書が別紙で入っていた。(画像下 左側参照)
この追加パーツだが、シリンダーを押し下げ遊びをなくす事で、シリンダーの回転を確実にする為の処置ではなかったのだろうか…


この商品のカートリッジだが、ケース部と弾頭部の2パーツ構成で38スペシャルの実寸に近く、「チーフス」と「ディティクディブ」は難なく実物ダミーカートが装填出来る。
ただ実物の方がリム部の肉厚と重量があるので、全弾をダミーカートで遊ぶとしたら、すり合わせを含めて調整が必要だろう。
画像は左から、「ダミーカート」「LS 商品付属カート」「LS 商品ケース+クラウンの弾頭部組み合わせ(スプリングで弾頭が飛ぶ製品の物)」。
Doburoku-TAOは完成品には「LS 商品ケース+クラウンの弾頭部組み合わせ」に「マッハ模型」の「マイクロウェイト」を詰め、多少重くしたカートを使用している。
また画像の下側に ランナーから切り離していないケースを見てもらえばわかるが、ケース底には刻印がある。
たまたまこのページを見てしまい、貴重なコレクションアイテムをゴミにした云々とお怒りの方はいるかもしれないが、知ったことではない。
今見ると、経年変化でパテなどのヒケも目立つうえ粗い加工だが、まぁ他人に売りつける物でないし完成させたということでご堪忍を…(笑。
ところで Doburoku-TAOの手持ちに未組み立てが1つある事は書いたが使用しなかったバレルパーツも含めた小ネタは気が向いたら次回にでも…(笑