2009年09月23日

「MGC VP-70 とそのストック」レストア終了に伴う 私的まとめ その1…「モデルガン編」(笑…(モデルガン 2009.10.23)

この連休を使い ストックの塗装を終え レストアは終了。
この機会にMGC「VP-70」関連の手持ち書籍を読み直した。
おっさんオタクの 工作自慢よりも資料性重視の人には こちらの方が読んでいて使い道があるかも…(笑
今回読み直し 書き記した書籍のNo順番は 出版順となっている。

『モデルガン』関連行って見ようか…(笑

資料 モー1
「MGCビジエール'82」 1981年12月 発行…ダイヤモンド社発行
 小林太三 『HECKLER & KOCH VP-70シリーズの歴史、そしてMGC・VP-70を語る
…モデルガン化にあたり 実銃取材と洋書による物。
モデルアップする形式や仕様・構造について開発経緯が詳しく書かれている。
形式決定には「資料 実-2」が、また 民間型の説明には「資料 実-3」が触れられている。
チャンバーに彫られた「81527」の意味が書かれている。

資料 モー2
月刊「コンバット☆マガジン」 1982年3月号…ワールドフォトプレス発行
レポート くろがね ゆう
『モデルガン・テストレポート 第22回「MGC H&K VP'70」』
…外見のチェックなど 細かい指摘がされている。
また 発火後のチェック項目として 以前 当ブログで ロ人さんが書き込んでいたファイヤーリングプレートの変形の可能性について触れられている。
なお くろがねゆう氏はかって 自身のHP上において ライター時代のレポートにはメーカーからの検閲があった事をかいてUP(90年代後半の話 メーカー名 雑誌名は 故意にぼかされていたが …何時のまにか消えていた)されていたのを読んでいるので この部分の表記については くりがねゆう氏の書いたままなのかは いまでは疑問を持っている。…ま、この記事自体 コマーシャルな訳だし…
 このレポートで取り上げられている モデルガンのスライドは茶色の物で ヘビーウェイト系の素材で作られていると思われる。

資料 モー3
月刊「コンバット☆マガジン」 1982年5月号…ワールドフォトプレス発行
レポート くろがね ゆう
『モデルガン・テストレポート追試編「MGC VP'70 with shoulder stock」』
…MGC オリジナルの「VP-70 3連バースト機構」の仕組みが(カッタウェイモデるは写真は掲載されているが 写真を用いての詳しい説明はなし)主に図版と文章で説明されている。
注意しなければならないのは 図5、図6、図8、

図5、
ラチェットカムの回転にあわせて 上下するアクティベーターを時計方向に回転させようとするコイルスプリングが描かれているが 製品にはこのコイルスプリングが存在しない。
この コイルスプリングの部品に該当するパーツはセレクタータとアクティベーターとの接続軸部にある スプリング。働きは同じだが 2つの部品の接続軸(支点)対する スプリングの作用点が近いため アクティベーターにかかる力が 図よりも小さくなる。この図は コイルスプリングを図に書き込むのではなく、アクティベーターにかかる力を→で図示するべきだったと思う。

図6、
ラチェットの回転の逆転防止用バーのスプリングが コイルスプリングとして独立して描かれているが、製品にはこのコイルスプリングが存在しない。
製品は レリーズで前後するラチェット ハウジングを前進させようとする スプリングが兼用している。
この図もラチェットの回転の逆転防止用バーのスプリングを 独立したコイルスプリングで図に書き込むのではなく、かかる力を→で図示するべきだったと思う。

図8、
この図では ラチェット ハウジングを前進させようとするスプリングを独立したスプリングとして描いているが、製品は ラチェットカム ハウジングを前進させようとする スプリングと「ラチェットの回転の逆転防止用バー」のスプリングは兼用されている

このレポートでは ストック内部の各部品の動きは正しく記述されているが、この本の図をまるまま信じると 製品の部品構成を誤解(ばらばらの物を組み上げるなど)してしまう。
今回レストアした際 手持ちストックの3連射バーストの動作不良(手動動作)の原因は次の2点だった

1、アクティベーターが フルオートシーアーを押し下げない。または押し下げているが フルオートシアーが傾いて下がった事にならない。
2、ラチェットの回転の逆転防止用バーが正常に作動しない。

1については フルオート シアー(部品の動き と スプリングの強さ)と アクティベーター動作のバランス調整。
2については 兼用パーツ化ゆえに スプリングとしての機能を果たさない状況に陥る状態があった。

今後 このモデルガンのレストア作業を考えている人は 資料としてこの記事を活用する場合 この点は注意しておいた方がいいかと。
 なおこのレポートで 先にVP-70を単体で買った人は 後日ストックを単体で買った際 「VP-70」本体 ストック取り付け部を加工する必要がある事を書いている。

資料 モー4
月刊「コンバット☆マガジン」 1982年11月号…ワールドフォトプレス発行
レポート 明石ただし
『ミリちゃん の モデルガン・シェイプアップ・レポート「C☆Mオリジナル・カスタム・シリーズ 第3弾 ドレスアップVP 70 Λ(ラムダ)&Σ(シグマ)」』
…「シグマ」は 読者 池田直彦 氏のアイディアをもとに ピン1本抜くと MGC「VP-70」をフルオート化できるカスタム。「ラムダ」はセレクターレバーを追加加工したカスタム。
初めて読んだ際は 単に撃発(暴発化)しやすい様にするカスタムと思っていたが、今回読み直して見て カスタムの肝の追加されるピンは そのピンがある限り、ピンがフルオートシアーの役割を果たす事に 27年たって気がついた次第。
モデルガンの製品としての流れには関係のない記事だが、MGC「VP-70」の構造を理解するうえでは貴重な記事だと思う。

資料 モー5
月刊「GUN」 1983年1月号…国際出販 発行
レポート ジャック天野、フォト 平井広行、キャンプション 和智香
『モデルガン ダイジェスト 第36回 「MGCVP70B バースト・ショット・フルモデル」』
…このレポートの発火試験において 当ブログに ロ人さんがコメントされていたファイヤーリングプレート強度不足の件について 同様の症状(破損)について触れられている。 
このレポートに掲載された p100から101の写真は ストック装着時の「VP-70」の各部品の動き 及び スライドの閉鎖位置については理解しやすい。
このレポートを読む上で注意する点は
p-100の図には p-98の写真にラチェットカム ハウジングに組み込まれて写っている 「ラチェットの回転の逆転防止用バー」が描かれていない事。
レストア用資料として 図版を参考にする際は注意。
また この記事で取り上げられている CPカートはピストンのない物(CAP 火薬がピストンの役割を果たす?)で CPというよりは…
 『「東京マルイ」の「造るモデルガン」用BLKカート』
に類似した構造。
この仕様のカートは残念ながら見かけた事がないのだが 販売されたのだろうか…?
ところで このレポート見逃してはいけないのは p102の…
小林泰太三 氏 「従来のVP70をバースト・モデルにするには?」
この記事において 小林太三氏は単体販売された「VP70」を
前期型…「茶色のヘビーウェイト・ウェイト・スライド・カバー」
後期型…「パーカーグレー色のスライド・カバー」
と区分した上で
バースト・モデル化に辺り 従来のデトネーター発火方式からCP方式に変更する以外に 部品の交換が必要な事を書いている。その内訳は…
前期型…9点
スライド・カバー、ストライカーキャップ、ファイヤーリング・プレートスプリング・ファイヤーリングピン

フルオートシアー、フルオートシアースプリング、リコイルスプリング、メインスプリング、デトネーター

後期型…5点
フルオートシアー、フルオートシアースプリング、リコイルスプリング、メインスプリング、デトネーター

となっている。
この 交換必要部品を見比べて面白いと思った事は 
ネットのマニア間の「VP70」の説明
「3連バースト」不調原因として「茶色のヘビーウェイト・ウェイト・スライド・カバー」からの仕様変更云々」
MGCがバースト化に仕様変更するために 「初期型」所有ユーザーへ「後期型」のスライドへ載せ換えを提案している事。
この事により マニア間の説の根拠は薄いと思われる。
この記事では バースト化に必要な部品を「特別キット価格」で提供云々と書いているが販売されたかどうかまでは 大阪在住でMGC直営店での販売状況を知らなDoburoku-TAOには判らない。

ドサクサまぎれに書いておくと
後日叩き売りされた 分解調整不可能なストック、
ユーザーによってバースト仕様に調整されていない製品、
初期型ストックの仕様変更に伴う(マニアの初期型 絶版品=稀少 だから素晴らしい)信仰
の組み合わせ と 80年代後半からの
「なんでもCP化で解決よ」
と重なり…
『「MGC VP70」は ヘビーウェイトスライドを止めた事と CP化がされなかった 不幸な機種』
との 思考停止評価になったのではないのか…
ちなみに MGCの1989年度発行カタログ
  「SHOOTIST MGC CATALOG 1989 DELUXE EDITION」 
P19において掲載された「VP70」は M59のCAPカート仕様で単価4900円となっている(ストックは 3500円で 動作は保障しないとの但し書き付)。 
この時点で
『MGCはM-59 をCP化して販売していた のでやろうと思えば出来た筈』
だがやっていないのが CP化云々にも 疑問を持っている点であったりする(見捨てられた製品だった可能性もあるが…)。

余談ついでだが それまで「コンバット☆マガジン」を中心に発表されていた MGC新製品情報が「GUN」誌で発表された辺り、もしかしら「コンバット☆マガジン」関係者を引き抜いて1983年6月に創刊された月刊「モデルガン チャレンジャー」創刊が関係しているのかもしれない…(笑

資料 モー6
月刊「アームズ マガジン」 1996年2月号(No.92)…Hobby Japan 発行
AMスペシャル「H&K」「TOY GUN EDISION」
…MGC が活動停止後書かれた記事。 ストック内部の機構と部品動作については正確に描かれている。ただし3つのスプリングは図示されていない。
レストア(ばらばらのモデルなど)を考える人は「資料 モ-3」「資料 モ-5」 とあわせて見る事を薦める。
ちなみに この記事にも CP化云々の記述が…(笑

といった 訳でひとまず投稿。
ちなみに コメント及びトラックバックは出来ないようしていますので、この項目のコメント(マニア様にはつまらん評価だし 読んでいる物好き はいないか…(笑)はその2へ…
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