画像…2017年07月22日 完成 バンダイ メカコレドラゴンボールNo5「ヤムチャのマイティマウス号」
つい最近、メカコレ「サイクロン号」と一緒に購入した物。このドラゴンボールシリーズに関してはシトロエンらしき「亀仙人のバン」だけ買おうと思っていたのだが…。このところ飛行機中心に組んでいたこともあり「車」も組んでみたくなって購入。
そして組んだ感想はプラモデルとしては安価でよくできているし、支払った代金分の組立は楽しめたが「もう一つ買おうかなぁ…」とか「シリーズを頑張って揃えよう」と思う気にはなれないつまらない製品だった。
まぁ「ドラゴンボール」という作品自体に愛着がない事もあるが、1「誰を対象に模型を設計したか製品として不明瞭」2「この模型の設計者ってプラモデルって好きじゃないんだ(楽しんだ経験ないのだろう)」と感じたことがつまらない模型と感じた理由だった。
◎バンダイ メカコレドラゴンボールNo5「ヤムチャのマイティマウス号」
相変わらずのバンダイのプラとエナメルの相性は最悪で、ラッカー系で塗装後(当たり前だがパーツは裏側までちゃんと塗っている)ウォッシングしただけで フロント(頼りないエンジン部のモールドの代わりにグリーンマックスのコルゲート板を貼った事で圧力がパーツに加わったのでこれは当方が悪いのかもしれないが)、ボディ右側面(後輪タイヤハウスあたり)、タイヤ(車軸受け含む)が割れた(塗装後だったので流し込接着剤で対応している)。
成型色にあわしたカラーガイドをみただけで、この色の指定した人物が ライトの部品構成をわかってないことが判る(レンズカバーを装備するぐらい気を遣う人物がライトのメッキ部を残すのだろうか?)。
黒成形の人形・お粗末な人形カラーガイド・相変わらずエナメルに割れるプラ・CGにテクスチャーを貼っただけのようなつまらない部品(見えない所が省略されたジェリ缶・予備タイヤ・スコップ・斧)・完全に隠れてしまうエンジンモールド・回らないタイヤ・排気管さえない裏面。
簡単に作れるプラモデルとしての設計はされているし、組める製品にはなっているが、だれを対象に製品化(「塗装を前提としてプラモデルに接する層」「ドラゴンボールを知っているプラモデル初心者」)したのが不明瞭。ジェリ缶・予備タイヤ・スコップ・斧のパーツの模型部品の形のつまらない(見えない所の省略)くせに、見えなくなるエンジンやパンツァーファーストの照準器モールドへのこだわりなど、機械の形と意味を理解したうえでの設計かと疑いたくなるし、力(模型としての設計・デザイン)配分の悪さが目立つ。だからこの製品の設計者は、与えられた素材のプラモデル化の設計のお仕事はしているけど、子供のころからプラモデルを組んだり・部品眺めたりして楽しんだことがないんだなぁ~と。
プラモデル購入層が変わったから仕方ないのかもしれないが、今のバンダイ製品に「ファンタジードラゴン」の箱を開けて中身を観て、己の技量で箱絵を超える仕上げを夢見て溜息をつくような 感動を求めるのが回顧趣味なのかもしれない。
まぁ「1000円以下の製品に何を望みすぎ。このおっさんは…アホやろ!」と言われて終わりだろうね…
追記…
「牛魔王のホバークラフト」をみてファインモールドが創業時に出したレジンKITを思い出し(創業時は結構 鳥山明氏と組んで仕事している)購入を悩んだが…やめた
追記2…
最近 HGUC「バーザム」が売れている事に対して、模型化された対象で注目されたと思っている方も多いかと。正直 100番台を超えた辺りから「HGUC」を買い控えていた。理由は製品の省略化が目立ったこと。
ここ数年の模型誌のHGUCの作例記事を観てもらえば判るが、足裏や関節の内側など 目立たないところに肉抜き穴をポリパテやエポキシパテで埋める作例記事が多い事か…。HGUC始動時、アイテム選択を含め それまでのガンプラとは違う商品をという志に感動したからせっせと集めていたのだが…。いつのまにかルーチンワーク的な商品化になり…
正直な話「バーザム」の箱を開けるまで、製品内容にもう期待なんかしていなかった。そして箱の中身を観て近年のHGUCではない初期のHGUCの志を部品の各所に感じてうれしく感じた。
マンネリ打破の迷走的なアイテム選択が変なだけでなくて、製品として近年忘れられている誠実さが製品にある事が、「バーザム」が話題になって売れた原因の一つだと自分は思っている。
と、関係ないような話だが、これがメカコレ「ヤムチャのマイティマウス号」をつまらない模型と感じた事につながるわけだ…
…日記 コレクション 模型 プラモデル バンダイ ドラゴンボール ヤムチャのマイティ―マウス号