
同居人と足を運ぶ。
過去に購入した書籍などに収録された作品が多かったのでどこか懐かしい気持ちになった(非売品や画像ソフト購入特典など 未入手な物でも雑誌広告等で見た記憶があるものが多数あった)。
そんな中でDoburoku-TAOが初めて観たデザインとしては大河原氏による「レイズナーMK-Ⅱ」(人型&飛行機形態(側面))と「レイズナー改」のデザイン画。
また、大河原氏による 立体試作品として「トッキュウザウルス」や「スコープドック」が展示されていた。(一番期待していた 記録全集で紹介されたザクとコミックボンボン掲載 ザクマシンガンの展示はなし…ストックのパイロット用斧が記憶に残っている)
面白かったのは 紹介作品に関連する(作品成立で無視できない)他の作品やメカデザイナーの作品も取り上げていること。
例えば ガンダムのデザイン成立で関連があったスタジオぬえ 宮武一貴氏による「パワードスーツの原画(文庫)」・「ダンバイン」や河森正治氏による「VF-1J」永野護氏の「エルガイム」決定稿が紹介されている。また、大河原氏による内部構造イラストについては 先例として宮武氏による「マジンガーZ 内部構造」を例にあげてそのような需要があったことを紹介している当たり、今回の企画担当者の誠意を感じさせた。
また福田巳津夫による「フリーダムガンダム」&「ジャスティスガンダム」のデザイン仕様書(要望書)なども読んでいて面白い。
入場してすぐにメカデザインという仕事が成立期の展示品には中村光殻氏による「ガッチャマン」「宇宙エース」の設定画稿などにまじり、株式会社エイケン「鉄人28号」の作画用石膏像など貴重なものも…(図録では当時作画参考用に立体が多数作られたこと〔ロマンアルバム「スーパージェッター」などにもそのような作画用石膏像が掲載されている〕を説明しているが展示会場では説明文が無いことは不親切だと思う)
また倉田光五郎氏による「1/1 スコープドック ブルーテイッシュカスタム」(大きさに圧倒される)の存在感のすごいこと。
今回の展示で残念だったことといえば、同時期に制作された作品について単に「作品名」のみならず「玩具メーカーの違い」について述べていなかったこと。
この点で注目すれば「同時期の作品」でどのように「デザインの違いを生み出していたか」を見比べやすかったと思う。
大河原氏のデザイナーとしての技量(引き出し)の凄さがよりわかったと思うのだが…。

左の画像は会場で販売されていた展覧会図録(一冊 3000円)。
展示作品の写真のみならず、発注側が語る大河原作品の証言インタビューや作品年賦など資料としても充実している一冊。
限定プラモデルを買うのもいいかもしれないが、これから観にいかれる方には図録の購入の方をお勧めする。
(余談だが 図録には表裏印刷されたポスターが図録カバーとして使われている。)
2013.04.20 追記

「レイズナーMK-Ⅱ」(人型&飛行機形態(側面))と「レイズナー改」のデザイン画が手持ち書籍(画像のムービック 2000年発行の書籍)に収録されていることがわかった。(12年前 買った本の内容を忘れたあたり ボケが始まったか…)
ただし美術館で「レイズナー改」と展示されているデザイン画は書籍では「準備稿」で紹介されている。
さて、これはどちらが正しいのか…
余談…グレー一色で階段の段差がわかりにくいうえ 照明も暗く吹き抜けなんて…
停電時避難するさい墜落者&階段を転げ落ちやすいような建物を公共建築物に平気で提案する安藤忠雄って著名かもしれないが阿呆だと思う…。
(大阪 中ノ島の「中央公会堂」改修時に 床をぶち抜き卵形劇場を内臓しようと提案したときから実は嫌いな…Doburoku-TAO)
posted by DOBUROKU-TAO at 22:55|
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